肉親でも激しい相続トラブルが起きる!?トラブルの火種を作らないコツ

公開日:2022/06/15   最終更新日:2023/07/06

遺産相続と聞くと「大金持ちとか、地主で土地をたくさん持っているとか、一部の特別な人たちの話でしょう?」と思う人も多いのではないでしょうか。しかし、相続に関するトラブルは何も資産が多い人だけに限ったことではありません。慌てず対処するためにも、今から相続に関する知識を蓄えて来るべきときに備えておきましょう。

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「うちの子たちは仲がいいから!」は要注意

相続に関するトラブルは、亡くなった人の遺産を巡って残された身内同士が争うことによって発生することがほとんどです。そして、多くの人が「我が家はこんなはずではなかったのに」と思っています。

もともと兄弟仲が悪い人や家族構成がややこしい人は、案外事前にしっかりと対策しているものですが、実は一番危険なのは「うちの子たちは仲がいいから遺産を巡ってトラブルになんかならない」と思い込んでいるパターンです。どんなに仲がよい親子や兄弟でも、お金が絡むと予想外に大きなトラブルに発展しかねません

むしろ、仲がよいからこそ泥沼の争いになってしまうこともありえるうえ、トラブルになって家族関係が破綻してしまった場合の喪失感や絶望感は計り知れないものがあります。仲がよいのはあくまでも現時点での話です。

悲しいことですが、親の介護やそれぞれの経済状態の変化によってその関係は揺らいでしまうこともあります。そしてそんなときに相続でトラブルになってしまえば、家族間の関係の修復はますます難しくなります。

実際のトラブル事例とは

ではここで、実際に起きてしまったトラブルの事例についていくつか見ていきましょう。

■1人だけが遺産を独占している

亡くなる前に遺産の分割を決めておらず、故人の遺言もとくになかった場合、現在では遺産分配比率にしたがって遺産を分け、それぞれの相続人が相続することが一般的です。

しかし、一昔前まではそうではないことがほとんどでした。日本では家督相続といって、父親が亡くなった場合は不動産を含むほぼすべての財産を長男が相続することが当然とされていたのです。

現在ではそのような価値観は廃れてきていますが、それでもやはり昔ながらの考え方で「長男が相続すべき」と主張する人もいます。相続人や関係者にそのような考え方の人がいた場合はトラブルの元になります。

予想外の相続人が出現する

ドラマや映画などでもよくあるパターンですが、遺産相続の場面になって予想外の相続人が突然現れることもあるのです。たとえば、父親が亡くなってその遺産を兄弟3人で分割して相続しようとしていたのに、実は父親に愛人がいてその女性との間に子どもがいた場合や、父親に離婚歴があって前妻やその子どもが遺産の相続を主張してきた場合です。

この場合、遺産の取り分が減ることももちろんですが、心情的にも認めがたいことが多くなり、話し合いが泥沼化してしまうこともあります。

遺言書に問題があった

生前に遺言書を残しておけば安全と思うかもしれませんが、実はそれでも万全ではありません。遺言書には効力を発揮するためのさまざまな決まりがあり、それを満たしていなければ遺言書として無効になる場合もあるからです。

また、遺産の相続は被相続人が自由に決めてよいものですが、それでも明らかに遺言の内容が大きく偏っていると、相続人の中で不満を言い出す人もいてトラブルに発展することもあります。

遺産相続時のトラブルを防ぐためにできること

では、こういった遺産相続時のトラブルを防ぐために、事前にどういう対策をとっておく必要があるのでしょうか。

財産目録を作る

自分の財産とはいえ、そのすべてを完璧に把握している人は案外少ないものです。現金だけならまだよいですが、不動産や自動車、美術品や貴金属、株式証券や生命保険など財産に含まれるものにはさまざまな種類があるからです。

そこで、まずはそれらを本人が把握するためにも、財産目録を作っておくことをおすすめします。財産目録を作ることで見えてくる問題点もあるはずなので、それを生前に解決できれば遺産相続の際のトラブルを防ぐことにもつながります。

相続人の数を確認、決定する

前述しましたが、いざ相続という場面になって予想外の相続人が現れると何かと大変です。そのためにも、生前に相続人の数をしっかり確認して決めておくことが大切になります。

もし予想外の相続人がいたときは、場合によっては相続放棄をお願いして法的に書類を作成しておくなどの対処も必要です。

残された家族たちに仲よく過ごしてほしいから

誰だって、亡くなったあと愛する家族に遺産を巡って争ってほしいとは思っていないはずです。遺産の多い少ないにもかかわらず、普通はみんなで末永く仲よく過ごしてほしいと願いますよね。そのためにはやはり元気なうちに対策をとっておくことが一番です。

遺言書や財産目録の作成、税金対策など、個人でできることもありますが、安心なのはやはり弁護士事務所や税理士事務所に相談して法的に効力のあるものを作成しておくことでしょう。

 

遺産相続を巡るトラブルは誰にでも起こりうるものです。「自分の家にはそんなこと起こりっこない」と思い込まずに、しっかりと対策しておくことが大切です。どれほどの遺産があるのか、相続する人は誰なのか、被相続人の意思はどういったものなのかを確認し、関係者が相続に関する知識を深めることで回避できるトラブルもたくさんあります。


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